東海村内の田んぼを借りて一般の方々に参加してもらい、田んぼの仕事を全部こなしてもらい、収穫も山分けしてもらう。草取りだってみんなでやれば怖くない!
今日は伸びてきた雑草を田車というマシーンを使って一網打尽にしたいと思います。
これがその田車。

画期的な除草機「田車」の発明で田んぼの草取りは飛躍的に楽になりました。100年前は。
除草剤ができて役目はほぼ終わりましたが、今でも農家の納屋にはだいたいあります。
午前中はむし暑い中の作業となりました。
田車に慣れないうちは泥の中に先端が沈みがちになるので非常につらい。深い田んぼはなおさらです。
また、今年は何か草の生長が早く、田車を押しても効果があがらないエリアがあり、そこは全面手除草に。
1反5畝。中腰になって延々と。親方風に言えば、這いつくばリング株間手除草。
一人だと不可能に近いぐらいの広さです。

でも、フルメンバーでかかれば短時間で終わります!
昼前には終わりましたが、やはり皆さんの顔からは笑顔が消えて。本当にお疲れ様でした。
昼食は笠間のHさんの提案で一品持ち寄りおかずを広げてワイワイと。
弁当を前に一気にテンションが上がります。
午後はなんだかんだでうちの手に負えなくなった田んぼ1反もついでに草取りしてもらって終了。
1時間かかりませんでしたね。

みんなでやればさほど怖くないですが、やっぱり大変な作業です。プロはごく少人数でこれをやります。
農家にとって稲は換金作物ですから、この作業は必ずやらなくてはいけないものでありトップクラスの重労働です。でした。
水田除草剤の発明は農家をこの労働から解放する魔法の薬の誕生であり、環境にかかる負荷など考える前に使わざる負えないものだったと思います。
それを使わないでやることがどれだけ大変かじゅうぶんに感じることができた一日でした。
安易に無農薬とか安全安心とか、非生産者は「多少高くてもそういうものを選びたい」と言いますが、その安心安全がどのように作られているかは身をもって体験してほしいものです。
生産者が負うリスクは多少どころの騒ぎじゃないのがよくわかってもらえることと思います。